学生時代はいま受けている教育が、どう自分の人生に活きてくるのか分からないものです。義務教育でも、読み書きや計算などの基礎的な知識を身につけるのはまだしも、歴史や化学なんて日常生活には必要ない、と感じた方もいるでしょう。勉強よりも遊びに夢中になり、よく宿題を忘れていた、と言う方もいらっしゃるかも知れません。大学や専門学校でも同様に、一世代以上前の技術や手法について講義されることがあり、現代には不必要に感じることもしばしばです。しかし、全ての学業を終えて社会に出たとき、思いの外、無駄だと思えた知識が役に立つことが多いことに気づきます。ビジネスシーンでは、基礎的な教養を身に付けていることが求められます。幅広い教養を感じさせる人は信頼されやすく、ビジネスも円滑に進めることができます。学校は、すぐに使える知識を教えてくれる場所ではありません。基礎的な教育を施し、勉強の方法を学ばせる場所です。必ず、いつか独学せざるを得ないときがきます。その時に慌てないよう知識を得る場所なのです。学べる時にしっかり学んでおきましょう。